2026/08/22 14:51
これまで僕の経歴についてばかり書いてきたので、今回はちょっと話題を変えて、革について書いてみようと思います。
革職人を生業としているので、革はもちろん一番身近な素材です。
独立前は輸入革の専門商社に勤めていたこともあり、仕事を通して世界中の革に触れてきました。
なんでもそうだと思いますが、革も御多分に洩れず、お国柄が出る素材だと思います。
もちろん、あくまで僕個人の主観ですので、「そんな見方もあるんだな」くらいに読んでいただければと思います。
では、僕がこれまで仕事で触れてきた革を、国ごとのイメージで紹介していきます。
イタリア
まさに皮革産業の本場。
イタリアでは中世の頃から革を使った工芸が盛んで、フィレンツェなどでは革職人の文化が長く受け継がれてきました。
そうした長い歴史もあり、現在でも革製品や皮革素材の産地として世界的に知られています。
革らしい色気のある素材が多く、僕自身も大好きなので、acca bottegaではメインで使っています。
世界的な革の見本市「リネアペッレ」も、年に2回ミラノで開催されています。
僕も何度も行ったことがありますが、とにかく会場は広いし、革は山ほどある。
最初は「こんな革があるのか!」とテンションが上がるのですが、見ているうちに、だんだん全部同じ革に見えてきます(笑)。
今でこそ「イタリアンレザー」は人気がありますが、昔はオイルが多く、仕上げも薄化粧なものが多かったので、革本来の粗も目立ちました。
そのため、価格も高いイタリアの革は、国産の革と比べるとなかなか売れなかった、なんて話も聞きました。
今ではすっかり人気者ですね。
フランス
イタリア同様、スーパーブランドも多く、皮革産業も盛んな国です。
フランスでは昔から馬具や靴、手袋などの革製品が作られ、王侯貴族などを顧客とする高級革製品の文化も発展してきました。
そうした伝統は、現在のフランスの高級皮革産業にもつながっているのだと思います。
ただ、革素材だけを見比べてみると、僕の中では色鮮やかでエレガントなイメージがあります。
イタリアの革がどこか男性的なのに対して、フランスの革は女性的な雰囲気をまとっている。
そんな印象があります。
もちろん、これは完全に僕の主観です(笑)。
今回はこのあたりで。
次回はイギリスとドイツの革について書いてみます。
続きます。
